清流に住むと言われる、空飛ぶ宝石

工房のすぐ裏には、原野と呼ばれる鬱蒼とした手付かずの森が広がっていて、その真ん中を貫くように農業用の用水路がありました。
水があふれたことなど一度もありませんでしたが、老朽化に伴い、あるいは地方救済のための公共事業か、おそらくいちばんは地域の人が安心してお米をつくれるようにするためのインフラ整備のため、千葉県が主導する水路の拡張工事がいよいよ始まりました。
工事が着工するまでには何年くらいかかったでしょうか、森をなしていたヤブニッケイやハゼ、クロマツ、コナラやイヌマキなどの樹々は大型粉砕機によりチップとなり、法務局にある古い地積測量図をもとにあらためて測量をして、地主さんとの用地の分筆と合筆(私も協力しました)、何かあった時のための証拠として家屋調査もしっかりとして、原っぱになった場所には子供が大喜びしそうなクレーンやパワーショベル、ダンプカーにローラーが次々と勢ぞろいしました。
水の工事なので施工を担当した責任者は何度も菓子折りを持参し、雨が降った翌日はもちろん、休日の朝からも現場をよく見て回っていたのがとても印象的だった。
朝の8時から断続的に続く音と振動はあんまり考えないようにしていましたが、夕方5時には必ず静かになるのでホッとしたのを覚えています。

長く続いた工事も終わり簡単な柵も出来上がって、窓からの景色はすっかり変わり果てたのですが、柵の上に青い鳥をみかけるようになり、ひょっとして、、、と思い図鑑で調べてみると、清流に住むと言われる空飛ぶ宝石、カワセミでした。
警戒心が強いのか、せわしなくじつにすばしっこい動きで、興味本位で近づいてゆくとすぐに逃げてゆく。

手持ちのカメラで目一杯拡大してみる。
バードウォッチング用の双眼鏡やフィールドスコープ、はたまた木工とは全く関係のない望遠レンズが欲しくなってくる。
カワセミと聞けば、山の渓流に住んでいるイメージなのに、海の近くにも生息しているのが不思議といえば不思議です。
それにしても、気まぐれな野鳥や野生動物の姿をドラマチックに撮影するカメラマンの辛抱強さと情熱は、自分がカメラを構えてみるとわかるのですが並大抵のものではないことがよくわかります。

川面を見つめているのでなく、川の中を泳いでいる魚を狙っている様子。

弾丸のように川へダイブして一瞬で小魚を捕まえます。
しばらく鳥を観察していると、だいたい一度の食事で3匹か4匹ほどハンティングして、そしてまたどこかへ飛んでゆきます。

カワセミが見つめていた水面。
おいおい、どこが清流なんだよと突っこみたくなる、ヘドロが沈んでいるような濁流。
あとでカワセミちゃん、お腹下してなければいいんだけど。

清流に住むと言われる、空飛ぶ宝石」への2件のフィードバック

  1. tei

    一松にカワセミがいるなんて知りませんでした…
    もしくは、気付かなかったです。
    2等身みたいでかわいらしい形ですが、羽は本当にきれいな色をしていますよね。

    清流つながりで、今週末の2日間白子町でホタル鑑賞の催しがあるみたいですよ。
    昔はこの辺りでも夏になれば普通に飛んでいました。

  2. 緑を切り裂く青い閃光のような姿は以前から見かけましたが、
    止まり木になる柵ができたので確認することができました。

    水辺の「がけ」に巣をつくって子育てするそうですが、
    まだそんなものがあるのでしょうか?

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中