突然壊れたパソコン

今からおよそ5年くらい前だろうか、オンラインでノートパソコンMacbookAirを購入したのだが、それまで快調に動いていたにも関わらず、ある日突然システムが落ちて真っ黒の画面になった。
パソコンのクラッシュは慣れているので、用心深くバックアップも取っているのだが、突然やって来るとやはり動揺する。
あぁ、、ついに来たかと思いながら、パワーボタンを長押ししてみるものの、機械はウンともスンとも言わない。困った時のSMCリセットやら何やらを何度も試みるも何ら変わらず、無駄な悪あがきと頭ではわかっているものの、古いOSをゴソゴソと引っ張り出してきてMac OS X 10.6 (コードネームはSnow Leopard、そんな雪ヒョウがどこに生息しているのか見当もつきません)のDVDを外付けのドライブから読み込んで、壊れたディスクの修復を試みようとする。しかし、USBバスパワーのドライブは通電しているのに空しくDVDディスクが回転するだけで、すでに化石となったOSなどはハナから無視と決め込んでいるのか、相変わらずパソコン本体はウンともスンとも言わない。もはや手の施しようがなくなり、万策尽きる思いでアップルのサポートデスクに電話をした。

以前だったら電話をかけるのは苦手だった。
というのも、この極東アジアの島国からアップルのような世界的グローバル企業に電話をすると、受話器の向こう側で対応してくれるのは怪しい日本語を話す外国人のオペレーターで、「あのーちなみにそちらは、、、どこの国ですか?」と思わず聞きたくなるようなひどい電波状況で、耳障りなノイズと必死で言葉を聞き取ろうと受話器を耳に押し当て、電話を切る頃には左の耳も痛くなりヘトヘトになったことがあるからだ。
ところが、今回は違った。
落ち着いた日本人の男性が対応してくれて、携帯電話によくある雑音はあるものの、約20分にわたる電話越しの二人羽織のような遠隔操作と、あれやこれやの質問や応答、状況説明やこれからの対応などのやり取りを経て、何事もなく心穏やかに受話器を置いた。
やはり時価総額100兆円を超えるほどの超巨大企業になると、自分たちの利益だけではなく顧客のサポートもそれなりに手厚く行き渡ってくるのでしょうか。
結局、システムが落ちたままのパソコンは一切変わらず、残る選択肢としてはアップルに委託して一律53,000円の修理代金で直すか、または近所の正規プロバイダーで予約して、壊れた箇所だけを直す可能性を探るか、はたまた秋葉原あたりの雑居ビルで執刀するブラックジャックのような非正規業者に目をつぶって持ち込むか、あるいはいっそウインドウズも視野に入れた新品に買い換えるかの4択になった。


左のコマンドキーが一番光っている。

「古いものですからお金をかけて直しても、また他のパーツが壊れる可能性は高いですよ。」と、電話のオペレーターが買い換えを促す説得力のある言葉も耳に残っている。
しかし、わずか5年足らずの使用でゴミになるなんてあまりにももったいないし何より忍びない。それにこんなことを言えば元も子もないのだが、使い捨てるにしては購入金額に見合うだけの価値がそもそもあるものなのかと疑ってみたりもする。もう何年前だろう、「さまよえる廃棄パソコン」という本を読んで暗澹たる気持ちになったのを思い出した。
どうするべきかしばらく考えて、パソコンの修理が出来る正規プロバイダーを小型端末で探し、直近で予約可能な一番近いお店が有楽町のビックカメラだと分かる。
有楽町?おいおい、近所が有楽町なんてどうかしてる、と感じるも、JRのホームからすぐに見える昔デパートだった所だと思い出し、ビルの壁面に光るカタカナの赤いロゴを頭に浮かべるや否や、♪東がセーブで西トーブー♪って歌が脳内でリピートする。
なんてこった。
かつて池袋で浪人していたせいで能天気なメロディーが耳に刷り込まれていて、ウン十年という時を経て変な記憶のトリガーに引っかかってそれが鮮やかに復活したのだ。まったくもって大脳という名のハードディスクは不可解で、どうしようもない歌がメモリーを食い散らかしているという事実に呆れてしまうが、背に腹は替えられない。まずは修理予約をして起動しなくなったパソコンを持ち込み、専門家に診てもらった結果を聞いてから判断しようと決める。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中