椅子の修理

この写真だけを見て、あっ!あの椅子だ!とわかる人は果たしてどのくらいいるのでしょうか?

美しく接合された笠木とアームの部分が壊れてしまって、再び座れるように修理をするのですが、、、

比較的ねばりのあるナラの木ですが、何十年も経過すると樹脂分が抜けてくるといいますか、脂っ気がなくなるといいますか、素材自体にも寿命があることを教えてくれます。
それにしても無理のある木取りだよな。
繊維も完全に切れてるし、ほとんど木口です。

頑張って接着して、ペーパーをかけて目違いをはらう。

なるべく原型を崩さないように当て木を選んで慎重に作業を進める。

椅子の内側には英語で刻印がされていて、ヨハネス・ハンセン、コペンハーゲン、デンマーク。

クリアラッカーかな?こってりとした塗装が適当にしてあります。
見えない所は見えないという割り切りでしょうか。
見えない所といえばもう一つ。

座面を木ネジで留める金物はなんと、丸ヒートン!
常識にとらわれない柔らかい発想で目からウロコが落ちました。

張り地の仕上げはとても丁寧。
ちなみに座面は約1000Rで思いのほかきついアール。ビーチのロータリー突き板ベニヤです。

出来上がり。
皮の座面も着色し直して、色止めして仕上げました。

ちょうど70年前にデザインされた椅子。
今はPPモブラーという会社で制作されていて、現在でも購入可能です。
すばらしいですね。
デザイナーは一体誰なんですか?

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