ウェンデル・キャッスルさん

木工というフィールドからハイアートの世界に向かったアメリカ人、ウェンデル・キャッスルさんが20日亡くなった。85歳。
木を削って何かつくる作家の中ではもっとも商業的に成功した人ではないだろうか。どのジャンルにも属さない木の家具(もしくは彫刻)をつくる唯一無二の存在で、影響を受けた日本人も少なくないはず。

僕にとっては好きも嫌いもない、木工という険しい山の先端で光輝く石のようで、すごいなあ、、、と溜息をつきながら眺めるだけの人でした。

設備を紹介する記事。
7台のバンドソー、4台の手押しカンナ、3台の自動カンナ、4台のテーブルソーなどの、個人の工房ではありえないスケールにも驚いたが、最近ではロボットも導入していたようで再び驚いた。

https://www.democratandchronicle.com/story/local/2018/01/21/renowed-rochester/1051863001/

上記URLはHOCK TOOLSのロン・ホックさんからのリンク。

今朝の浄土のような雪景色も手伝って、静かでシンとした気持ちになる。

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2017年買ってよかったモノ

何かつくる時にはいつだって道具が必要ですが、とりわけ買い替えのスピードが上がっている電動工具の世界にあって、コードレスの充電工具は充電池も充電器もどんどん増えていくし、おまけに価格も安くないので購入を考えるときはいつも躊躇してしまうのだが、昨年知り合いの大工さんに勧められて、ものは試しとばかりに充電式のブロワーを買ってみた。

木工という仕事はひたすらゴミの出る仕事で、あっという間に木屑がそこらじゅうに散らかってしまうのだが、どちらかといえば吹き飛ばせるほどの軽いゴミなので、仕事がひと段落したらさっと吹いてしまって、箒とチリトリでまとめてしまえば案外きれいになってしまう。
コードレスで手軽に取り回せる道具ということもあり、エアダスターを使っていた時よりも、比較的まめに掃除をするようになった。

18ボルト、3アンペアワーの充電池では多少パワー不足で、おまけにすぐ電池が切れてしまうが、しんどい作業でも自分が気持ちよく仕事できる環境を整える道具として一役買ってくれているので、些細なモノですがこれは今年買ってよかった道具だ。
来年は倍の充電容量の巨大なおにぎりほどの充電池も狙っている。ブロワー本体が二つも買える金額だが、果たしてメーカーの術中にまんまとハマっているのだろうか?おそらくハマっているのだろう。

電動工具を使ったことのある人ならきっとわかる、連続で作動させたい時に右手の親指で押し込む「あの」ボタンをなぜ付けてくれなかった!
かっこ悪いけど、紐を取り付けてトリガーが引きっぱなしになるように、ささやかな工夫をした。

漆のうつわ展

漆の仕事をされている野田とし子さんから展覧会のご案内をいただきました。
昨年から少しづつ仕事をいただいて、微力ながら木地の制作をお手伝いいたしました。
納品や打ち合わせのたびに、漆の工房があるご自宅まで伺うのですが、気付けばお付き合いも20年近くになってしまうと、勝手知ったる我が家のような図々しい振る舞いになってきますが、いつも変わらず寛容な心で食事や布団を用意してくださいました。

「野田とし子 漆のうつわ展」

会期 / 平成29年12月6日(水)〜12日(火)最終日は午後5時閉場
会場 / 日本橋三越本店 本館6階 美術サロン

祈りのかたち、仏壇の制作

北米産のクルミ、ウォールナット。
板ごとの色味の違いがあり過ぎて、最後まで悩まされた。

やはり一本の太い丸太から必要な部材を全部揃えられたらスッキリするのだが、大きい木の仕事はなんだかんだと悩みながらするしかない気もする。

観音扉の蝶番、ナイフヒンジは海外からお取り寄せ。
ちなみに日本の金物メーカー、スガツネが販売しているこの手の蝶番はBRUSSOよりも高価でカッコ悪いのに肝心のピボットの精度まで悪いんだから、もうどうしようもないです。

扉を止めるキャッチラッチ。
中にコイルスプリングを入れています。
インドネシアのローズウッド、ソノケリン。

中段の抽斗はつくるのに時間がかかるのでしばらく封印していた禁断のダブテイル。
側板と底板はオニグルミ。

下段の引き出しはスライドレールですが、表からレールが見えると無粋なので底板に取り付ける仕様。
側板と底板はウォールナット無塗装。

制作中の舞台裏。
普段はほとんど使わないスライドレールですが、やはりというべきか、なんともメカニックです。

くるみの小机

ピン。

テイル。

マイターブラインドダブテイル。
もしくは、かくしありがたくみつぎ。

いずれにしても、伝統と誇りを持って使われている仕口か、、、。

古式ゆかしい接着剤、にかわ。
国産の三千本膠はその後どうなったのでしょうか?

1日水に浸して、その後に湯煎。
膠も研究しよう。

接着して、鉋かけて、#320番でペーパーがけ。

オイル。

時間がない中での仕事でした。