45度のトメ加工は難しい

接着のために、小さな馬(sawhorses木挽き台)もつくった。

横倒しにして側板の仮組み。
棚板に少し縦反りが出ているので、タテヨコでクランプを使う。

側板、天板部分の接着はクランプが大渋滞して、いちばん力を加えたい仕口部分を締められない。
実際に制作するにあたり、肝心の問題に直面するまでは難しいだろうなとボンヤリ思うだけで、事前に綿密な計画など立てていないことが案外多い。

こうなったら最後の手段だ。
当て木をじかにボンドで接着して、その当て木ごと締めてしまう計画だ。

常識外れの非常手段だろうか、もしくは板材45度留め加工接着時の新定跡だろうか。
仕上げたはずの側板、天板に接着した当て木を後からFクランプで圧締するなんて、、、。
これなら正確に加工した45度部分を間違いなく確実に締め込むことが可能だ。
本来の接着が終われば、役目を終えた当て木がくっついたままなので、時間はかかるが縦挽き鋸と鉋を使い元どおりに仕上げることになる。

仮組み。
狭い工房内での接着は危険がいっぱい。

接着へ

なるべくサンドペーパーを使わずに仕上げるように心がけていますが、2Rボーズ面を均一に仕上げるには電動工具でかたちをつくり、最後は#320のサンドペーパーで滑らかにします。

サンドペーパーの当て木もいろいろ。
青いポリスチレンを貼ったものがふんわり仕上げ用。コルクラバーを貼ったもの、カツラ、右下にある硬いサクラはあまり手が伸びません。

いちばん手が伸びないのがサドルレザーを貼ったのもの。
つるつる滑る感覚と、ぼんやりした抵抗感がそうさせるのでしょうか。

サンドパーパーをサッとかけたら接着。
プラスチックのヘラにウエスを巻きつけて、はみ出たボンドを拭きます。

細かい話ですが、タテヨコふたつの部材が組み合わさった時の位置関係にいつも注意しています。

ストレートエッジを当てて、平面を確認。

留め加工

見たことのない仕口だ。
雇いの石畳留め継ぎとでも呼べばいいのだろうか。
つくるものの大きさや構造、強度に精度、どこまで機械でやるか、どこまで手工具でやるか。
時間をかけてばかりもいられない、しかし、後からみすぼらしくなるような仕事もしたくない。
出来ることと出来ないことがある葛藤の中で、最善を尽くしたい。

仮組み。

鉛筆で当たっているところを印づける。

反対側も。

このわずかな隙間から、果たしてどこまで追い込めるか。

仕口づくりの続き

買ってきたばかりの道具なんて素材に過ぎない。
自分で工夫して手を入れてこそ初めて自分の道具になると信じて、今から24年前に3,300円で買った面取り8分追い入れ鑿を無理やり改造したものがある。
名のある人がつくった鑿で、桁が一つ違う33,000円であったとしても全く驚かなかったせいだろうか、問屋に安く叩かれてつくった鑿鍛冶屋さんの気持ちも考えずにグラインダーでガリガリ削ってしまった。
反省もあるが、自分の道具にもなった。

鑿の裏は面取ってはいけないタブーを犯して、糸面にしてある。
あまりにも角が鋭利なため、こうしないと研いでるときに右手親指がパックリ割れて流血の騒ぎになるからだ。

自作の横槌、山桜のマレットだ。
重さの異なるものをもっと増やしたい。

ルーターで落としきれなかった箇所を先程の鑿で落としてゆく。
別に普通の角打ちでも全く問題ないのに、手が伸びるのは改造シノギ鑿だ。

あらかた角を落としたところで、一度合わせてみる。

もう少し削った方がいい箇所に印をつける。

とくに端のホゾ穴はキツ過ぎずユル過ぎずぴったりと合わせたいので、型をつかって慎重に削る。

ショルダープレーン。
松、竹、梅で言えば梅クラスのかんなでしょうか。
本来はほぞのショルダー部分、つまり胴付き部分を削るためのカンナで、その証拠に刃の仕込み角度が超ローアングル。
そのカンナをつかってほぞの微調整する。
金属のソールが木とこすれる感触はけっして心地よいものではないが、ついつい手が伸びる道具のひとつ。

西洋のカンナなので、基本的に押して削る。

何度も合わせてみて、ノギスで測った数字と実際の感覚を確認しながら微調整してゆく。

ハタガネをかけて仮組みしてみる。
胴付き面をがぴったりと合わさっているかどうか、平らに削った板が本当に平らな面になっているかどうか。

さらに直角を確認できる道具、スコヤで確認する。

地道は作業は続く。

仕口づくり

まずはホゾ穴をあけるための墨付け作業。
インチじゃなくて、ミリメートルの定規がほしい、、、。

鉛筆で線を引きます。

シンワのストッパーは油断しているとずれることがある。

けがきゲージ。

H、HB、Bと芯の硬さが違う鉛筆を使い分けています。
メーカーによる好みの書き味やデリケートな事はいっさい気にせず、単純に鉛筆に塗られた色だけ見て、何も考えずに手に取れるようにしています。
赤青鉛筆も大好きで、芯が折れやすいのが玉に傷でしょうか。

Hの鉛筆だけは繰り小刀で鋭利に削る。

ほんのちょっと線を引くだけなのに、あれよあれよと道具が散らかっていく。
出しては使って片付けて、出しては使って片付けて。これからもずっと続く、出しては使って片付けて。

角のみ機を使うこともありますが、ルーターを使うこともあります。
定規をあてがい穴をあけて、任意の厚みのスペーサーを噛ませてもう一度同じ作業を繰り返します。

ホゾ部分の加工。
現物に合わせて墨付け。

あらかじめ胴付き面をつくっておいた材に、縦に鋸を入れる。

6分の追い入れ鑿で落としていきます。

半分まで落としたら、

板をひっくり返して、反対側から。

わずかに真ん中を削ってとりあえず出来上がり。
あとは実際のホゾ穴に合わせて微調整するのですが、これが時間かかる。